推定骨量とは、からだを支えたり内臓や脳を保護するなど大切な役割を果たす骨。
その骨全体に含まれる「カルシュウムなどのミネラル量」を「骨量」といいます。
体組成計では一般的に用いられている「骨量」と表示し、
脂肪以外の組織(除脂肪量)との相関関係をもとに統計的に推定した「推定骨量」
を表示してます。
骨は活発な新陳代謝をくり返して、からだが必要とするカルシウムを
供給したり、新しい骨を作ったりしているのです。
骨折や骨粗しょう症はシニアにとって怖いものです。
シニアの骨折はがんより生存率が低いというデータもあるほどです。
骨密度が十分でも骨折する場合もあり骨の強度には骨密度だけでなく、
骨の細かい構造や骨代謝の状態などといった骨質も関係していることが
わかっています。
通常は骨形成と骨吸収のバランスがとれていますが、
骨粗しょう症ではこのバランスが崩れて生理的な破壊を超えて骨の量が減少する状態です。
骨は筋肉との関係が強い組織で、やせ過ぎや運動不足は骨量の減少に
つながりますので、適度な運動と食事によって筋肉と骨を一緒に維持増進します。
骨量は筋肉量と同じように成長に合わせて増え、特に思春期ごろ急激に増加します、
20才ごろにピークを迎えます、その後は維持期を経て加齢とともに徐々に減少する
傾向があります。
成長期に無理なダイエットを行うと十分な骨量が蓄えられずに、
将来すかすかの骨になる可能性があります。
骨量が増加する成長期に十分に骨量を増やし成長期以降もカルシウム摂取を心がけ、
適度な日光浴や継続した運動を行い骨量を増やして置くことが大切になります。
タニタ体組成計では、骨密度の低い骨粗しょう症の方、高齢者、更年期もしくは
閉経した方、性ホルモンの投与を受けている方、妊娠中、授乳中の方、
成長期の子供、は正しい値が出ない可能性がありますので参考値としてみてください。
「推定骨量」は「骨密度」とは異なり、骨の硬さ、強さ、骨折の危険性を
直接推定するものではありません。
体組成計で表示する項目は「推定骨量」ですので骨密度及び骨粗鬆症とは
関係ございません 。